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ささくれた心が寝つくまで。
結局1週間以上も間が空いてしまいましたが、ようやくレビュー特集の最終回、
今回は(自分が最も苦手としている)音楽関連のレビューを。

<ライブ>

風味堂『鍵盤エクスタシーVol.3』 (12月30日 ZEPP TOKYO)

 自分がよく行くライブの中では比較的おとなしい客層の多い風味堂ですが、
 それでも以前に較べればたいぶ踊れるようになってきた気がします。
 (おとなしいフロアで一人だけ踊り狂うのはさすがに恥ずかしいので、
 そういうライブのときは、自分もそれなりにおとなしく振舞ってたのですよ)

 盛り上げ方のクサさも相変わらずですが(「今日からキミたちも風味堂の
 メンバーだ!」って最後に必ず言うやつ/笑)、そんなクサさも、曲とか、
 ボーカルの渡さんとか、会場のお客とか、要するに場に馴染んでしまってて、
 最後の方には違和感を感じなくなってしまうのが恐ろしいところ。

 この人(vo. & piano の渡さん)のピアノは本当に上手い。
 J-POPでここまでピアノを全面に押し出してるバンドってなかなかないので
 (クラムボンとか、最近だとSUEMITSU & THE SUEMITHとかかな)、
 ピアノ大好きっ子な自分としては、本当にがんばって欲しいと思うのです。
 何だかんだ言ってZEPPを埋めることができてる訳で、当分は大丈夫だと思うのですが。


SOUL'd OUT 『Tour 2007 "Single Collection"』 (3月16日 横浜 BLITZ) 

 意外に感じるかもしれないけど(いや、そうでもないか?)、自分、大好きなのです。
 最初はこの人たちの曲、MV、パフォーマンス、キャラクターの全てをネタと
 思っていたのですが、ネタにしては完成度が高すぎるし、本気にしてはバカすぎる。
 いまだにどっちなのか分からず、その絶妙なサジ加減にすっかりやられてしまって
 いたのでした。

 ライブは…すげー、リアルHip Hopファッションなファンの方々がたくさんいました。
 自分が参加したことのあるライブの中では、間違いなく一番(見た目的に)ガラが悪い
 ライブだったと思う(笑)。自分が普段参戦しているライブが、いかにガーリッシュな
 ものであるかを痛感した一瞬。

 生パフォーマンスは、時に笑ってしまうほどカッコよすぎたけれど、それでも結局、
 彼らが本気でやってるのかネタでやってるのかは、自分には分かりませんでした。
 でも、分かってしまったら逆につまらないのかなー。どちらにしても。

 MVを見るたびにいーなー楽しそうだなーと思ってたのですが、今回ついに!
 あのみんなで手を上げて左右に振り続けるやつ、やってきましたー!
 翌日、腕が痛かったです(笑)。


スパルタローカルズ『Tour 2007「スパルタオールスター☆クラシック」』
 (3月22日 名古屋Huck Finn)

 こないだ渋谷公会堂(定員2000人)でワンマンライブをやっといて、その次が
 下北沢SHELTER(定員250人)はないやろー。当然チケットは瞬殺。・゚・(ノД`)・゚・。

 運良く名古屋公演のチケットを譲ってくださる方が見つかったので、
 「18きっぷシーズンだし、同じ週に興味のある研究会もあるし、行ってみるか!」
 と決意して、初めてのライブ遠征に。

 このHuck Finnなるライブハウスはもちろんはじめてだったのですが…
 ちょっと待って、小さすぎ。どう見てもSHELTERの半分くらいしかない。
 このあまりに狭い空間に、壮絶なチケット争奪戦を勝ち抜いて参戦した
 コアなファンがスシ詰めにされたらどうなるか…。

 はい、案の定、モッシュに始まりモッシュに終わる、地獄絵図になりました(笑)。
 とにかくぶつかっては跳ね返し、跳ね返される、人間ピンボール状態。
 なんだか知らんが最後の方は周りの人たちと輪になって踊ってたり。
 いやー楽しかった。こんなに濃いライブも久しぶりだったわー。
 (でも最前列の人たちは途中ぐったりしてた。大丈夫だったのか?)


ちなみに現段階で、これから参戦予定のライブは以下の4本。

HARCO (4月20日 渋谷O-EAST)

□スパルタローカルズ (5月20日 日比谷野外音楽堂)

□風味堂 (6月20日 ZEPP TOKYO)

フジファブリック (6月27日 ZEPP TOKYO)

日比谷野音にZEPPが2回かー。つい数年前までは、彼らを見るために、
SHELTERとかLOFTとか、客の入ってない小さなライブハウスに足しげく
通っていたものですが。いやいや、皆ビッグになったもんだ…って、
上から目線のすっごい嫌なファンの典型例ですね(笑)。


<CD>

キリンジ『DODECAGON』

 これまでのアコースティックメインの音からすればかなり変わった印象だけど、
 これはこれで自分は好き。新しい音に挑戦しながら「ひねくれつつも良質なポップス」
 というキリンジの基軸を外していないあたりは、さすがです。

 エレクトリカルな音でカントリーな曲調のM-6「ロープウェイから今日は」や、
 同じくエレクトリカルでゴスペルなM-7「CHANT!!!!」、
 ついでにエレクトリカルでブラスなM-9「愛しのルーティーン」などは特に好き。

 そしてツボはM-10「Lullaby」のラストで、延々繰り返されるループ。
 キリンジのこの切ないフレーズをループするやり方に弱いのよ…自分。
 (そういえば3rdアルバム収録の名曲「むすんでひらいて」にも
 こんなループがあって、殺られまくった記憶が…あわわ。卑怯なり)


HARCO『PICNICS -BEST OF HARCO- 1997-2006』

 スズキアルトのCMソング『世界でいちばん頑張ってる君に』が有名な彼ですが、
 彼自身が作詞・作曲する曲は、結構凝ったメロディラインのものが多いです。
 M-1「お引越し」、M-9「江ノ島ラプソディ」、M-15「カーブミラー」など、
 泣ける名曲も多数。

 あるCDレンタル店(青と黄色がコーポレートカラーの、某全国チェーン店だ)で、
 このCDのPOPに「ポスト・キリンジの大本命!」みたいなこと書いてたヤシが
 いて、愕然としたことがあります。オイオイ、キリンジより前からいたっつーの。


SOUL'd OUT『Single Collection』

 年末から年始にかけて一番のヘビーローテーション盤でした。
 いや、本当にダサカッコいいです。よく聴くとバックトラックが80年代ポップス
 だったり、アイドル歌謡だったり、TMネットワークだったり…。

 歌詞も本当にステキ。調べてみると、「RYVITA効果」はアメリカに実在するシリアルの
 名前だったし、「クリスタル広場」も実は名古屋に地味に実在(笑)。挙句の果てには、
 「Jast the three of us (S.O!)」ってそれはないやろー。爆笑です。
 (もちろん70年代に大人気だったフュージョン曲「Just The Two of Us」のパロディ。)

 SOUL'd OUTの曲、何とかしてカラオケで唄いたいんやけど、あまりにも
 ラップが弾丸すぎていまだに1曲もまともに唄えたことがない。4月の歓迎会
 シーズンまでには、何とか1曲くらいは唄えるようになりたいわー。(`・ω・´)

 全曲オススメですが、特に好きなのはM-14「Starlight Destiny」。意味もなく壮大な
 スケールのメロディと、そこに載せられる笑えるネタ満載のリリックの数々は必聴。
 そんなSOUL'd OUTの世界観をそのまんま映像化したようなMVも、必見です。


クレイジーケンバンド『GALAXY』

 基本的にはこのバンド大好きなんやけど、アルバムを聴いたときの
 「捨て曲の多さ」はいつも気になってました。でも、今回のアルバムは粒揃い…と
 まではいかないけれど、比較的良曲が多くていいんじゃないやろか。

 自分レゲエにはほとんど興味がないのですが、このアルバムにも参加している
 Fire Ballに関しては、昨年「キットヒット~踊るカルマン」の素晴らしいMV
 見て以降、ずっと気になっていました。
 こうやって聴くと、アレンジ次第ではレゲエも結構カッコいいもんだなと思ったり。

 オススメはそのFire Ball参加のM-2「ハマのアンバサダー」。
 先述のSOUL'd OUTもそうだけど、こういう難易度の高い曲が出てくると、
 カラオケで唄ってみたくなるのは人の常ですな(笑)。


東京60WATTS『東京』

 デビュー当初から追いかけてきた彼らですが、最近本当にパッとしない。
 そのファンキーさがウリだったのに、気がつけばいつの間にか「セツナ系」の
 看板を据えられた挙句、数多いる同じようなコンセプトのバンドの中に
 埋没しつつあるような印象が…。

 久しぶりのアルバムで一発逆転を期待していたのですが、やっぱりこの作品も
 「やりたいこと」と「やらされてること(?)」の狭間で身動き取れなくなってる感が
 どうしても否めない。うーん、がんばって欲しいのですが、そろそろ逆転の一打を
 打たないと…厳しい…。


中村一義「笑顔」

 1998年発売の名曲。自分にとっては、大学学部生時代の青春の一曲です。
 以前勤めていた会社の同期が辞めることになり、お別れ記念のDVDを
 作ったのですが、その映像作品のBGMに使うために、今回改めて聴き直す。

 「でも僕らは人であり、君へと笑う」って…
 チキショー。やっぱりええ曲やー。・゚・(ノД`)・゚・。
 パソコンで編集しながら、何度泣きそうになったことか(笑)。


他にもいっぱいあるけど、とりあえず今回はこの辺で。
つか「3回連載」なんていらんこと始めるもんじゃない。
途中でだんだん嫌になってきたよ(笑)。

音楽を言葉で語るのは本当に苦手。「好き / 嫌い」なら言えるけど、
それ以上のことは絶対に言えないし、言うつもりもありません。
(普段の会話でも、どんな音楽を聴くかでその人を勝手にカテゴライズすることは
あるけれど、だからといって音楽談義で盛り上がることはほとんどない)

映画や活字と違って、自分には音楽を「批評」することに極端に違和感があるのです。
もちろん、他者の「音楽批評」を読んでも、何か腑に落ちないことが多い。

まあこの「音楽の言葉での語り得なさ」と「音楽の言葉での語らざるを得なさ」という
問題はあまりにも大きく、これだけで修論どころか博士論文になるくらいの
大テーマな訳で(実際に自分の近くにはこの大テーマに取り組んでいる院生もいるし)。

…なので、自分は音楽についてはあんまり語らんよにしとこ。
これでも一応、音楽研究者の端くれではあるけれど。だからこそ。

(music: フェイバリット /キリンジ)


Single Collection (通常盤) Single Collection (通常盤)
SOUL’d OUT (2006/12/27)
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2007/03/28 | diary | コメント(0) | トラックバック(1) | page top↑
惜しみない賛辞で。
レビュー特集の2回目。
今回は新機軸、お笑い&演劇評に挑戦。さてさてふむー。


<お笑い>

落語会「四派の深夜」(1月7日新宿末廣亭)

 お笑いを見れば、ヤサぐれた心もちょっとは潤うかと思って(笑)、
 初めて寄席を見に行ってみた。もともと落語は好きだったので。
 感想は…若手の落語会だったのですが、上手い下手の差があまりにも大きかった。
 笑点なんかに出るような人たちって、やっぱりスゴい人たちなんですね…。
 でも何となく雰囲気は分かったので、今度は本格的に見に行ってみたい。


ラーメンズ 第16回公演「TEXT」(2月1日,天王洲銀河劇場)

 この人たちをお笑いと呼んでいいのかは分からないけれど、とりあえず凄かった。
 一昨年~昨年にかけて行われた小林賢太郎ソロライブ・POTSUNENシリーズは、
 お笑いではなくて完全に「ひとり舞台芸術」の域に達していたけれど、
 その路線を踏襲しつつラーメンズ的なお笑いの要素も取り入れた、
 自分としてはとてもバランスよく楽しめた公演でした。

 相変わらず言葉の使い方、伏線の張り方、落とし方は神がかってます。
 ボーっと見てると何が面白いのか全く分からないまま物語が進行していくので、
 見る方も常に頭をフル回転させとかないといけない。
 演じ手と観客の真剣勝負なんやけど、その緊張感がたまらなく心地いいのです。


イシバシハザマ 単独公演「音楽のパーマ」(2月16日,新宿シアターモリエール)

 正直ラーメンズの芸術的なコントにハマってしまうと、他の芸人さんのお笑いが
 小学生の学芸会並みに見えてきてしまうのですが、今年は少し新しいものにも
 挑戦していく年にしていきたいので、勇気を出して、いわゆる吉本系若手芸人の
 単独ライブに行ってみた。

 面白いネタとつまらないネタの差がまだまだ激しいのが難点ですが、
 それでもこの人たちの「おかしな話」にはいつも笑わせてもらってます。
 自分はこういう「何が面白いのか、受け手が脳内補完する必要のある笑い」が
 大好きなんやけど、お正月のテレビ特番に出演してたときの観客の冷たい反応を
 見る限り、まだまだ時代が求めてるのは「分かりやすい笑い」なんやなーと思う。
 いろいろとうまくいかないもんだ。

 でも、大輪教授と合わせて、がんばって欲しい芸人さんの一人(一組)です。
 一発ギャグだけじゃなくて、ある程度の尺があるコントで安定した笑いが
 取れるようになれば、結構固定ファンはつくんじゃないやろか。


ラーメンズ 第12回公演「ATOM」(VHS)

 ライブに行ったお陰でラーメンズ熱が再発してしまい、以前観た作品を
 どうしてももう一度観たくなってTSUTAYAでレンタル。この公演も
 とてもバランスが良くて好きです。「採集」の伏線の張り方は鳥肌モノ。


ラーメンズ 第13回公演「CLASSIC」(VHS)

 彼らのコントを「バカパク」「バカ渋」「インパク知」「シブ知」に分けるとしたら
 (それにしても懐かしい分け方だ…/笑)、これは完全に「バカパク」に
 振り切れてる公演。自分は「インパク知」「シブ知」なコントの方がどちらかと
 言えば好きなのですが、ここまで突き抜けると逆に爽快です。主題歌の(?)
 「帝王閣ホテルのテーマ」は、一度聴いたら耳から離れなくなること必至。


1分半劇場 根津サンセットカフェ1 (DVD)
 TBSで現在も続いている、深夜の1分半番組。出演は片桐仁と倉科カナ。
 爆笑するような番組ではないけれど、細かいネタが散りばめられていて楽しい。
 しかも一本が短い分、片桐的な笑いのツボが凝縮されてる感じがします
 (なので、1時間分続けてみると非常に疲れます)。それにしても片桐さん、
 演技上手すぎ。本当に、舞台さえ用意されれば、あとは勢いだけでその場を
 全部持ってける人なんだなー。

<演劇>

小林賢太郎プロデュース公演「LENS」(DVD)

 正直、KKPとしてはあまりピンと来なかった作品。もちろん最後まで退屈せずに
 楽しく観れるんだけど、この前作にあたる「PAPER RUNNER」のテンポがあまりにも
 良かったため、少々「落ち着いた感」を感じてしまいました。

 推理モノとしてのトリックの弱さも、そう感じさせられた一因なのかも。
 伏線のタネ明かしが、やはり推理モノだとどうしても仰々しくならざるを得ず、
 でも小林さんの伏線って基本的に「自然な流れで何となく気づいて驚嘆する」
 ように張っているので、あんまり大げさにネタばらしをされると肩透かしを
 食ってしまう。たぶん「推理モノ」として観てしまったからいけないんだろーなー。
 
G2 produce「ツグノフの森」(5月22日,三鷹市市民劇場)

 自分はあんまり演劇には詳しくなくて、むしろ食わず嫌いなところがあります。
 (学部生時代、周りに学生演劇をやってる人が結構いて、でも自分は劇団の
 独特の雰囲気にどうしても馴染めなかった、というのが食わず嫌いの原因)
 でも今年は少し門戸を広げていこうと思って、チケット買ってみた。
 何だかんだ言いつつ、プロのエンターテイメントを観るのは大好きなので、
 きっとこれも楽しめるでしょう。片桐さん主演やし(笑)。


新機軸に挑戦とか門戸を広げるとか言いつつ、基本的にはラーメンズ軸から
離れきれてない。というか寄り添いすぎですね。もう少しチャレンジ精神を
持っても全然いいのかもしれません。いきなり宝塚観劇とか(笑)。

次回は怒涛の最終回。自分が最も苦手としている音楽レビューをば。

(music: フェイバリット /キリンジ)

2007/03/15 | diary | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
フェイバリット、歩こう。
ふと気がついたのですが、HTMLベタ打ちのニッキからこのブログへ移って以降、
音楽や映画のレビューを全くしてませんでした。
(評論や小説、アニメのレビューは何回かやっているのですが…)

正直なことを言えば、自分はレビューという行為自体があまり得意ではないのですが、
趣味を公開することで、その人のイメージが掴めたり、次に会ったときの会話のネタに
できたり、というメリットもあるので、たまにはやっとかんと…と思い立ちました。

(実は年末から年始にかけて、精神的にも肉体的にもかなり参っていたので、
気分や体調の比較的いいときには、リハビリも兼ねて、できる限り積極的に
いろんなものを観たり聴いたりして頑張ってたのでした。
そんなこんなで要レビュー作品がたまっていた、というのが実際のところ。)

という訳で、今回から何回かに分けて、昨年末~現在にかけてチェックした作品(■)、
およびこれからチェック予定の作品(□)を整理してみんとてします。
まず初回は映画・DVDなどの映像作品から。


<映画>

007 カジノ・ロワイヤル

 いくら知人にタダ券をもらったからとはいえ、
 正月休みにこの作品を(家族連れで満席の大泉学園のシネコンに)
 一人で観に行くって…どれだけヤサグれてたかが分かりますね。

 レビューは…不要かな。ジェームズ・ボンドのやることにいちいちケチをつけても
 しょーがない。いいんです。許されるんです。ジェームズ・ボンドなんやから(笑)。

バブルへGO!―タイムマシンはドラム式 (リンク先、音が出ます)

 どうなんだろう。資料的価値はありそうやけど、映画として面白いのかは
 いまひとつ分からんなー。観た方いたら、感想教えてください。


<DVD>

クレヨンしんちゃん―嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

 いろんなところで評価の高いこの作品ですが、いや、確かに(・∀・)イイ!!
 メインターゲットであるはずの子どもをこれでもかというほど置いていく展開。
 そして大人は号泣必至(笑)。

 自分を含め、クレしん世代の子どもを持つ親の世代にとって、昭和30年代って
 決してリアルな世界ではないはずなんやけど、だからこそ、古きよき日本の象徴=
 「ノスタルジーの記号」として極めて強力に作用するのかなーと、
 目に涙を浮かべつつ(笑)社会学チックなことを考えたり考えなかったり。

 記号としての昭和30年代を「非・記号的に」提示しているように見える
 「Always 三丁目の夕日」はとても観る気になれないけれど、この作品は
 逆に昭和30年代の古さ・良さが記号に過ぎないことを、しんちゃんに語らせて
 しまった。その意味で、自分はとてもいい映画だと思ってます。
 子どもが観て面白いかは別にして(笑)。

ホテル・ルワンダ

 「戦争もあくまで主体間の政治的コンフリクトを解決するための一つの手段である」
 という考え方は、いわゆる「自由主義史観」において広く共有されているものだと
 思うし、この映画を観て、無条件に(そして無意味に)「戦争は悲惨である」という
 当然の事実をいまさら悟り、思考停止してしまうような心性にNOを突きつけたのが、
 彼らだったんじゃないだろうか。だから自分はやっぱり、「戦争の悲惨さ」とは
 異なったレベルで思考を続けることを、あきらめたくないと思う。
 
 自分は無知なので、ルワンダ紛争に対して何か意見を言うことはできません。
 でも少なくとも言えるのは、「ホテル・ルワンダ」はあくまで映画というメディアの
 中で起こったフィクション(専門用語でいえばシミュラークル)である、ということ。

 「ホテル・ルワンダ」は、映画として比較的よく出来た作品です。脚本も、演出も、
 奇をてらったものではないけれど、それなりによく練られていると思う。
 (退屈せずに二時間画面を注視させることができている時点で、この作品の
 「映画としての質」は、一定以上のレベルにあると思います。)

 よく出来た作品であるからこそ、それを観る人間は映画の世界に入りやすくなるし、
 それをリアルな事件として受容しやすくなる。(自分はまだ観ていないけれど、
 たとえば北朝鮮の拉致事件を扱った映画「めぐみ」は、その辺を考えているか?)

 でも、観ている人間がそこで経験しているのは、あくまで「映画の世界」の
 追体験のはず。それを混同したとき、すべての表現は政治的プロパガンダと
 同義になってしまうのではないだろうか。

 自分はこの映画の表現の上手さと、批判的な読みを構造的に許さない方法論的な
 巧みさを、敢えて評価したい。こうした評価軸の存在自体を排除する戦略的な
 描き方を評価することで、そこに敢えて異なる評価軸を挿入してみたいと思う。


 映画・DVDはレビュー対象が大量にあるので、以下、一言コメントで。

メゾン・ド・ヒミコ ちょっと奇をてらいすぎかな。良くも悪くも犬童節。

THE有頂天ホテル こちらは良くも悪くも三谷節。まあまあ。

かもめ食堂 和み系だけど、ストーリーもしっかりしてて退屈しない。良作。

ブロークバック・マウンテン 文化的背景が違いすぎて感情移入できず…。

lain~serial experiments lain 10年前にこの物語・演出を考えた人って…変人だ。

フラガール 元・茨城県民としては観とかないとダメかなと。舞台は福島ですが。

地下鉄に乗って 話としては凡庸やけど、新中野のお話なので、一応。

虹の女神 映画見逃した。岩井信者としてあるまじきダメダメっぷり。

日本以外全部沈没 新作料金払うのは悔しいので、準新作落ちを待ってる状態。

タナカカツキのタナカタナ夫DVD 誰か持ってる人いたら貸してください(笑)。


あと残ってるのが、お笑いと、演劇と、音楽について。
今週中には全レビューを終わらせるのが目下の目標です。
できるかな…。さてさてほほー。

(music: フェイバリット /キリンジ)

2007/03/13 | diary | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
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